生まれた日の星空の調べ方|日時と場所から自分で再現する3つの方法
あの日の星空ポスターなら、この内容をそのまま作れます(見本は無料)。
生まれた日の星空は、生まれた日付・時刻・場所の3つが分かれば、無料の道具で再現できます。星の動きは計算で正確に出せるので、何十年前の夜でも、その場所の真上にどの星座があったかが分かります。曇っていたかどうかまでは分かりませんが、「晴れていたら見えた空」はそのまま見られます。
まず、生まれた時刻と場所を確かめる
同じ日でも、時刻が2時間ずれると、見える星座は大きく動きます。
- 時刻:母子手帳の「出産の状態」の欄や、出生届の写しに、生まれた時刻が書かれています
- 場所:生まれた病院のある市町村で十分です。星の見え方は、数十km離れてもほとんど変わりません
- 時刻が分からないときは、その日の夜(たとえば21時)の空を見るのが分かりやすい方法です
方法1:国立天文台「今日のほしぞら」(ブラウザで見られる)
国立天文台の暦計算室が公開している「今日のほしぞら」は、日時と場所を選ぶと、その時の星空の図を出してくれます。ふだんは今夜の空が出るページで、画面のボタンでは30日ずつしか動かせませんが、ページのアドレスに日時を付けると、昔の日付の空も出せます。
- ブラウザのアドレス欄に、次のように入れて開きます(1990年5月10日の21時の例)
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi?year=1990&month=5&day=10&hour=21&min=0 - 年・月・日・時・分の数字を、生まれた日時に書き換えます
- 画面の都市の一覧から、生まれた場所に近い都市を選びます
- 「東」「西」「南」「北」「天頂」のボタンで、見る方向を変えます
国立天文台の計算なので、星の位置は確かです。星座の線や月・惑星を出すかどうかも選べます。
方法2:Stellarium(パソコンかブラウザで、空を見上げた形で見る)
Stellariumは、無料で使えるプラネタリウムのソフトです。Windows・Mac・Linuxで使えるほか、ブラウザで開けるWeb版(stellarium-web.org)もあります。
- 場所を設定します(地図で選ぶか、都市の名前を入れる)
- 日付と時刻を、生まれた日時にします
- 画面をドラッグすると、東西南北の空を見回せます
地平線や建物の絵があり、実際に外に立って見上げたような形で見られるのが特長です。月や惑星の位置も表示されます。
方法3:Mitaka(Windowsのパソコンで)
Mitakaは国立天文台の4次元デジタル宇宙プロジェクトが作った無料のソフトで、Windowsで動きます。起動すると地上から見たプラネタリウムの形になっていて、「時刻の設定」から日時を直接入れられます。地球を飛び出して宇宙の中から星を見ることもできます。
NASAの「誕生日の写真」は、その日の夜空ではない
「生まれた日の星空nasa」で探すと、NASAの「What Did Hubble See on Your Birthday?」というページが出てきます。これは、ハッブル宇宙望遠鏡がその月日(年は問わない)に撮った天体の写真を見せるものです。星雲や銀河のきれいな写真ですが、生まれた夜に地上から見えた空ではありません。入れるのは月と日だけで、生まれた年や場所は使いません。
毎年同じ日の空は、ほぼ同じ
星は毎日約4分ずつ早く昇り、1年でひと回りして元の位置に戻ります。そのため、同じ日付・同じ時刻なら、毎年ほぼ同じ星座が同じ所に見えます。今年の誕生日の夜に外に出て空を見上げると、生まれた夜とほぼ同じ星の並びが見えます。
年によって違うのは、月と惑星の位置です。月は約1か月で、惑星もそれぞれの速さで星座の間を動くので、「生まれた夜に月が出ていたか」は、その年の日付で調べる必要があります。
都会では見える星が少ない理由
肉眼で見える6等星までの星は、全天で約8,600個あります。ただし、地平線の下の星は見えず、街の灯りが空を明るくするので、都会では明るい星が数十個しか見えないこともあります。生まれた夜に実際に見えた星は、再現した図より少なかったはずです。
形に残すなら
調べた星空を、飾ったり贈ったりできる形にするなら、くらしの道具箱のあの日の星空ポスターが使えます。日付・時刻・県庁所在地を選ぶと、その時に頭の上にあった約3,200個の星を計算して描き、名前とメッセージを入れたA4かA3のポスターにします。月と惑星は描きません。
出典
- 国立天文台 暦計算室「今日のほしぞら」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/skymap.cgi
- 国立天文台 暦計算室「今日のほしぞら」ヘルプ https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/help_skyviewer.html
- 国立天文台 暦Wiki「恒星日と太陽日」 https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BBFEB9EF2FB9B1C0B1BBFEA4C8C2C0CDDBBBFE.html
- Stellarium公式サイト https://stellarium.org/
- 国立天文台4D2U「Mitaka」 https://4d2u.nao.ac.jp/mitaka/
- NASA「What Did Hubble See on Your Birthday?」 https://science.nasa.gov/mission/hubble/multimedia/what-did-hubble-see-on-your-birthday/
- 京都産業大学 神山天文台「かおにゅーす」 https://www.kyoto-su.ac.jp/mt_uploads/kaonews_202602.pdf
- 名古屋市科学館「星が見えない理由」 https://www.ncsm.city.nagoya.jp/exhibit_files/pdf/A513.pdf